スクラム開発に携わるエンジニアとなるときには、スクラム開発のコンセプトを理解してメンバーになることが大切です。基本的なコンセプトはラグビーに由来していて、全体のために個人が努力するという理念があります。エンジニアの世界ではあるプロジェクトを全体として効率的に進めるために、個人が互いをカバーし合あいながら開発を行っていく方法論です。
その構図を作るために打ち出された概念であるため、基本的には個人が担わなければならない役割を卒なく果たし続けるのが目標となります。与えられたタスクをこなしていくのが基本であり、それ以上のことを求めていくのが必ずしも重要ではありません。タスク以上のことができるとわかれば定期的に行うミーティングの中でタスクの調整が行われてタスクが増えていくからです。また新たに増えたタスクを卒なくこなしていればプロジェクトは円滑に進行していきます。
スクラム開発を組織的にうまく進行させられるスクラムマスターとなる上司がいるかどうかが大きな問題とはなりますが、その上司によるタスクの割り振りがうまく行われていればメンバーとなるエンジニアは目の前の仕事をこなすだけで全体に貢献していくことが可能です。
タスクを残してしまうと他のメンバーにカバーしてもらうことになってしまいます。その負担を強いないようにするためにも自分のタスクをしっかりと終えることを目標に掲げるのが重要になるのがこの方法論の特徴です。